
ドクターズノート
秋の鼻炎で口呼吸に?歯並びへの影響と矯正歯科で気をつけたいこと
秋になると、
「鼻がムズムズする」「くしゃみが増えた」「鼻が詰まる」
といった症状に悩まされる方が増えてきます。
春の花粉症はよく知られていますが、秋もブタクサやヨモギなどの花粉が飛散する時期です。
鼻が詰まると、どうしてもなりやすいのが「口呼吸」。
矯正歯科では、こうした呼吸の仕方も、お口の状態を考えるうえで気にかけたいポイントのひとつです。
今回は、秋の鼻炎と口呼吸、お口の健康との関係について見ていきましょう。
鼻炎で口呼吸が増えると、お口の中では何が起こる?

鼻炎で口呼吸が続くと、お口の中が乾燥しやすくなるほか、舌や唇など、お口周りの筋肉の使い方にも変化が起こることがあります。
こうした変化は、むし歯や歯ぐきのトラブルだけでなく、お子さんの場合は歯並びやあごの成長にも関係することがあります。
では、口呼吸によって起こりやすい変化を具体的に見ていきましょう。
お口が乾燥し、むし歯や歯肉炎のリスクが高まる
口呼吸でまず気をつけたいのが、お口の乾燥です。
私たちのお口の中にある「唾液」には、食べかすなどを洗い流したり、細菌の増殖を抑えたり、酸によって溶けかけた歯を修復したりする働きがあります。
ところが、口を開けたまま呼吸しているとお口の中が乾燥しやすくなり、唾液の働きが十分に発揮されにくくなることも。その結果、むし歯や歯肉炎、口臭などのリスクにつながる可能性があります。
特に矯正治療中は、装置の周囲に汚れが残りやすい場合があります。「最近、口が乾きやすい」と感じたら、いつも以上に丁寧な歯磨きを心がけましょう。
舌や唇の使い方が変わり、歯並びに影響することも
矯正歯科の視点から特に気をつけたいのが、口呼吸による舌や唇の使い方の変化です。
歯並びは、歯だけで決まるものではありません。
舌が内側から歯を押す力と、唇や頬が外側から押す力などのバランスも関係しています。
口呼吸が習慣になると、口が開いた状態が続き、舌が本来の位置より低くなりやすい傾向があります。
こうした状態が長く続くと、お口周りの筋肉のバランスが崩れ、歯並びに影響する要因のひとつになりえます。
特に成長期のお子さんの場合は、歯並びだけでなく、あごの成長との関係にも注意が必要です。
秋の口呼吸対策、家庭で気をつけたいポイント

鼻が詰まっているときに、無理やり口を閉じようとするのはおすすめできません。
まず大切なのは、「なぜ口呼吸になっているのか」を考えることです。
鼻炎そのものを放置しない
鼻づまりが続いている場合、「口を閉じなさい」と注意するだけでは根本的な解決になりません。
アレルギー性鼻炎などによって鼻呼吸がしにくいのであれば、まず鼻の状態を整える必要があります。
症状が続く場合や睡眠に影響している場合は、耳鼻咽喉科などへの相談も検討しましょう。
特にお子さんの場合、自分では「鼻が詰まっている」とうまく説明できないこともあります。
例えば、以下のような症状があるときには、注意が必要です。
- テレビを見ているときにいつも口が開いている
- 寝ているときに口呼吸をしている
- いびきをかく
- 食事中に口を開けて呼吸する
このような様子がないか、日常生活の中で確認してみてください。
お口の乾燥対策と丁寧な歯磨きを
口呼吸になりやすい時期は、こまめな水分補給を心がけ、お口の乾燥を防ぎましょう。
また、寝ている間に口呼吸をしていると、朝起きたときに口の中が乾燥していることがあります。
就寝前の歯磨きを丁寧に行い、歯と歯の間や矯正装置の周囲まで清潔にしておくことが重要です。
矯正治療中で磨きにくい場所がある場合は、歯間ブラシやタフトブラシなどの補助的な清掃用具を活用する方法もあります。
どの道具が合うかわからないときは、歯科医院で相談してみてください。
鼻が通っても「口呼吸」が習慣として残ることも
鼻炎が落ち着いて鼻が通るようになっても、口を開けて呼吸する癖が残ってしまうことがあります。
特に、「普段から口がぽかんと開いている」「鼻は通っているのに口呼吸をしている」といった場合は、舌の位置や唇の使い方なども確認してみることが大切です。
矯正歯科では歯並びだけでなく、必要に応じて舌の位置や飲み込み方、口唇の使い方なども確認します。口呼吸が続いている場合は、その原因も含めて一度相談してみるとよいでしょう。
鼻だけでなく「お口のサイン」にも目を向ける秋に

秋の鼻炎による口呼吸は、「鼻が詰まっているから仕方がない」と見過ごされがちです。
しかし、口呼吸が続くことでお口が乾燥し、むし歯や歯ぐきのトラブルにつながったり、お子さんでは舌や唇の使い方に影響したりすることがあります。
大切なのは、口呼吸だけを無理に直そうとしないこと。
まず鼻で呼吸できる状態なのかを確認し、鼻炎が続く場合には適切な診療科へ相談しましょう。
そのうえで、鼻が通っているのに
- いつも口が開いている
- 舌の位置が気になる
- 歯並びへの影響が心配
このような様子があれば、矯正歯科で一度お口の状態を確認するのも一つの方法です。
鼻炎が気になる秋は、鼻だけではなく「普段、お口が閉じているかな?」にも目を向けてみてください。毎日のちょっとした観察が、お口の健康や健やかな成長を考えるきっかけになるかもしれません。
できた矯正歯科では、お子さまから大人の方まで、
一人ひとりのペースに合わせた矯正治療をご提案しています。
「まずは相談だけしてみたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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