歯科医師をめざした
きっかけは何ですか？

矯正歯科専門のクリニック
として
開業されるまでの経緯を
教えていただけますか？

大学卒業後は、口腔外科や一般歯科など、さまざまな分野を学びながら幅広い経験を積んできました。
その後、大学院へ進学し、大学病院の矯正歯科に勤務する中で、矯正治療が患者様の人生に深く寄り添える分野であることを実感しました。

矯正治療は、ただ歯を整えるだけではありません。
見た目や自信、そして生活の質にも大きな影響を与える治療であり、長期的に患者様と関係を築けることに、大きなやりがいを感じました。

そして、自分なりのスタイルで、地域の中で果たせる役割をかたちにしたいと考え、矯正歯科専門クリニックの開業を決意しました。

開業にあたってこの場所を
選んだ理由は何ですか？

当院は、JRや市電の駅から近く、アクセスしやすい場所にあります。
患者様にとって通いやすい環境を整えることは、開院の際に大切にしたポイントのひとつです。

また、このエリアには著名な歯科医院が多く集まっており、さまざまな医療機関との連携が取りやすいのも当院の特徴です。
そのため、必要に応じてスムーズに他の専門分野とも連携しながら、患者様にとって最適な治療をご提案することができます。

矯正歯科を専門とされたのは
なぜですか？

これまで私は、大きな病院の歯科口腔外科でさまざまな症例を経験し、その後は一般歯科で、子どもから大人まで幅広い治療に携わってきました。
しかし一般歯科の現場では、矯正に関する知識が十分ではないと感じることが多く、患者様からの矯正に関するご質問に、十分にお応えできない場面もありました。

「自分の得意分野を持ち、もっと患者様の力になりたい」と考えたとき、思い出されたのは、被せ物や虫歯治療を通じて患者様に感謝された経験でした。
とくに、前歯の虫歯で悩んでいた方が、美しく整った歯を見て本当に喜んでくださった姿が、今も心に残っています。
そのとき、歯は噛むための機能だけでなく、見た目や気持ちにも大きな影響を与えるものだと改めて実感しました。

矯正治療は、痛みや機能の改善だけでなく、美しい歯並びと健康的な噛み合わせを通じて、患者様の人生そのものを前向きに変える力があると、私は信じています。

一般歯科クリニックと
矯正歯科専門の
クリニックの治療の違いは？

院内設備などで工夫されたのは
どんなところですか？

患者様が安心して通院できるよう、院内空間づくりには特にこだわりました。
たとえば、カウンセリング専用の個室や撮影専用ルームを設けることで、人目を気にせず、プライバシーを確保しながらリラックスしてお話しいただける環境を整えています。

また、診療スペースも開放感を持たせつつ、落ち着いた雰囲気を意識した設計にしており、初めての方や矯正に不安を感じている方にも、安心して通っていただけるよう配慮しています。

さらに、診療室には説明用のモニターを備えており、治療中のレントゲン画像の確認や、視覚的な資料を使った丁寧な説明を行っています。
こうした取り組みにより、患者様にとっても私たちにとっても、安心・安全な治療を提供できる環境を実現しています。

診療方針について
お聞かせください。

やはり、患者様一人ひとりの「ゴール」をしっかり目指すことです。
「こんな風に仕上げたい」「口元をすっきりさせたい」「できるだけ歯を抜かずに矯正したい」など、患者様によって理想のかたちはさまざまです。
そのご希望を丁寧に汲み取り、一緒にゴールを明確に描いていくことが何より大切だと考えています。

また、治療の方法や期待できる効果、必要な期間などもわかりやすく丁寧に説明し、患者様にしっかり理解・納得いただいたうえで治療を進めることを心がけています。
「歯科医師に任せきり」「患者さん任せ」ではなく、二人三脚で一緒に取り組むという意識を持つことで、患者様自身もゴールへのイメージがよりクリアになり、前向きに治療に向き合えるようになるんです。

矯正装置によって
効果は変わるのでしょうか？

基本的には、どの矯正装置を選んでも理想的な仕上がりを目指すことができます。
装置の種類によって、最終的な治療結果の質が大きく左右されることはありません。
ただし、それぞれの装置には得意・不得意な症例があり、特にマウスピース矯正は適応できるケースがやや限られることもあります。

最終的なゴールが同じであるからこそ、治療中の見た目の印象や装置の取り外しが可能かどうか、費用面など、患者様のライフスタイルやご希望に合わせて、最適な治療方法を選択していただけます。

矯正治療を考えているのですが
虫歯がある場合は
どうすればよいですか？

矯正治療後に再び歯並びが
悪くなることはありますか？

矯正治療で歯を移動させた後は、そのままにしておくと歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起こる可能性があります。
それを防ぐために必要なのが、「保定（ほてい）」です。

保定とは、移動した歯の位置を安定させるために、「リテーナー」と呼ばれる装置を装着する期間のことを指します。
リテーナーは取り外し可能な装置で、歯並びの定着をサポートする大切な役割を果たします。
保定が不十分だと、せっかく整えた歯並びが後戻りしてしまうこともあるため、矯正治療後のこの期間をしっかり管理することがとても重要です。

当院では、治療後の3ヶ月、半年、1年ごとなど、定期的な保定チェックと検診を行いながら、美しく整った歯並びを長くキープできるようサポートしていきます。

患者様との関わり方や
チーム医療について
教えてください。

当院では、患者様が抱えているお悩みや不安、そして医学的な問題点をしっかりと共有しながら、二人三脚で治療を進めていくことを大切にしています。
治療のゴールは一人ひとり異なりますので、患者様にとっての「最善の状態」を一緒に考え、共につくり上げていく姿勢を常に心がけています。

また、歯科衛生士と患者様の距離が近いことも、当院ならではの特徴です。
たとえば、3ヶ月に一度の歯磨き指導では、歯科衛生士が親身になってお話を伺い、患者様が気軽に何でも相談できる雰囲気づくりを大切にしています。

さらに、スタッフ間のチームワークや連携も重視しています。
治療に関する情報共有や定期的な勉強会を通して、スタッフ全員が常にアップデートされた知識と意識を持ち、質の高い医療を提供し続けられる体制を整えています。

治療において、
こだわりや大切にされている
ことを教えて下さい。

やりがいを感じるときは
どんな時ですか？

矯正治療の魅力は、歯並びが整うことだけにとどまらず、患者様の笑顔や表情がどんどん明るくなっていくことにもあります。
見た目の変化だけでなく、気持ちや自信の変化にもつながる――それが矯正治療の素晴らしさだと感じています。

ですから、「矯正治療を受けて本当に良かった」と心から喜んでいただけたときが、私たちにとって最大のやりがいです。
患者様からいただく「ありがとう」という言葉や、治療後の晴れやかな笑顔は、私たちスタッフ全員の何よりの原動力になっています。

クリニックの今後のご展望を
教えてください。

将来的には、「熊本で矯正治療を受けるならここ」と真っ先に名前が挙がるような、地域に信頼されるNo.1の矯正歯科医院を目指しています。
矯正治療が必要な方が安心して相談できる場所として、選ばれる存在でありたいと思っています。

また、矯正歯科の専門医院として、若い歯科医師の育成にも力を入れていきたいと考えています。
治療技術だけでなく、患者様との向き合い方やチーム医療の在り方など、実践的に学べる場を提供できる医院にしていきたいですね。

地域に根ざしながら、未来の歯科医療にも貢献できるよう、これからも一歩ずつ成長していきたいと思います。

患者様へお願いしたいことは
ありますか？(注意点等)

まずは、患者様ご自身の希望を明確にすることが大切です。
「どこを、どのように治したいのか」といった具体的なイメージをお持ちいただくことで、こちらも患者様にとって最適な治療計画をスムーズに立てることができます。

また、矯正治療中はかかりつけ歯科医院をお持ちいただくことをお勧めしています。
虫歯や歯周病などのチェック・治療を並行して行う必要があるため、一般歯科との連携がとても重要になります。
すでにかかりつけ医がいらっしゃる場合は、私たちが情報を共有しながら連携して治療を進めていきます。
もしまだお持ちでない場合は、信頼できる歯科医院をご紹介することも可能ですので、どうぞご安心ください。

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